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いじめ、ひきこもり、ニート
そこには発達障害の問題があった。
発達障害当事者の著者が、
誰もが安心して生きられる社会を提案する。

1700円+税/A5判・168頁
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発達障害当事者の高森明と申します。
        *
本書には、3つの特徴があります。
@大人になった発達障害者たちが、今を、これからを、よりよく生きるために必要な取り組みについて書いています。
A臨床現場ではなく生活世界(家庭、学校、職場、地域など)における発達障害者の体験や困難に注目して書いています。
Bそれらの困難に対して、社会政策による解決策を提案しようとしています。
        *
本書を通じて発達障害などの人たちの問題に関心を持つ人が少しでも増えて、
問題の解決策について活発な議論がなされることを願っています。
本書がそういう議論のたたき台になれれば幸いです。


詳しい内容はこちらから

著者紹介 目次 ○著者その他の本

高森 明(こうもり あきら)

1975年のエープリルフール生まれ。
幼い頃より、水頭症、自閉症、MBD(微細脳機能障害)、LDなどの可能性が指摘されたが、
診断はつかず、どこにも帰属しない診断不明の障害者となっていた。
26歳の時に、アスペルガー症候群と診断され、現在に到る。
その経験から、労働にも福祉にもつながりを持たない「目に見えにくい障害者」の問題に目覚め、調査や発言をしている。

 

 

 

 はじめに

第1部 ひとりの発達障害者が歩んだ道

1章 私の生い立ちと特性
 1 誕生から診断まで
 2 体験から見た私の特性
 3「障害」というテーマへの目覚め
 *なぜ、「社会的な視点から」なのか

2章 私の就労体験
 1 考古学発掘のアルバイト
 2 個別指導講師+パートの仕事
 3 予備校での研修
 4 業務委託講師の仕事
 *労働市場で不利な若者たち

 

第2部 発達障害などの「グレーゾーン」の人たち

3章 「グレーゾーン」とは、どんな人たちか
 1「目に見えにくい障害」を持つ人たち
 2 発達障害・知的障害・精神障害

4章 「グレーゾーン」の若者たちは、どこにいるのか
 1「グレーゾーン」の若者たちが集まる場所
 2「精神科外来」を居場所とする若者たち
 3「社会的ひきこもり」や「ニート」の世界
 4「不器用な若者たち」の世界
 *問題提起のディレンマ

5章 発達障害者たち、それぞれの働き方・暮らし方
 1 身近な発達障害者たちの場合
 2 ホームレスになった発達障害者の場合
 3 離婚し子どもを育てる女性当事者の場合
 *労働市場における発達障害者たち

 

第3部 どんな困難に直面しているか

6章「不安定就労」と「不安定収入」
 1 離転職をくり返す「不安定就労」
 2 職場で「障害告知」した場合の問題
 3 障害者雇用を利用した就労は有効か
 *病や障害を抱えた労働者の権利

7章「暴力の連鎖」と「負の社会性」
 1「暴力の連鎖」から抜け出せない
 2 発達障害者が巻き込まれがちな暴力
 3「負の社会性」は生きやすさにつながらない
 *財産に対する暴力

8章「社会資源へのアクセス困難」
 1 なぜ、社会資源へのアクセスが悪いのか
 2 社会資源へのアクセスを妨げる障壁
 *「必要な時に」の意味

 

第4部 どうやって困難を解決するか

9章 なぜ、社会政策からの提案なのか
 1 障害者福祉か、社会政策か
 2 これまでの社会政策の取り組みと課題

10章 「不安定就労と不安定収入」を解決するために
 1 3つの政策構想について
 2 労働保障型にできること
 3 所得保障型にできること
 4 社会保障型にできること
 *誰もがのんびり働ける社会

11章「暴力の連鎖」を解決するために
 1 「暴力の連鎖」から抜け出すには
 *教習所型の教育構想

12章「社会資源へのアクセス困難」を解決するために
 1「情報の障壁」を解消するには
 2「社会資源に対する否定的態度」を解消するには
 3「障害に対する否定的態度」を解消するには

13章 開かれたセイフティーネット社会を
 (1)「開かれたセイフティーネット社会」を目指して
 (2)不幸を最小限にする取り組みを優先して
 (3)全ての人が生きやすく、参加しやすい社会へ
 *福祉と労働の狭間の連携

 あとがき

 

 

 

 

 

        

    

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